冬太りにご用心


肥満は生活習慣病の元

「肥満」は、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の元と言われています。ですから、健康づくりの国民運動ともいえる健康日本21においても、2010年までに肥満(BMI 25以上)の人の割合を、男性(20〜60代)は全体の15%に、女性(40〜60代)では20%にすることが、目標として掲げられています。

肥満の人が増えている

ところが、男性(20〜60代)の肥満の割合は逆に増えてしまっています。1997年に24%だった肥満者の割合が、2003年には30%にまで増えてしまっています。女性(40〜60代)も、1997年に25%だったものが2003年でも25%と一向に改善の余地は見られません。厚生労働省は、今後の目標として肥満に関係の深いメタボリックシンドロームの危険性を周知していく方針を出しています。メタボリックシンドロームについては、当HPで以前特集していますので、そちらも参考にして下さい。

冬太りに要注意

そもそも動物は、冬に向けて体脂肪をためる生理的リズムを持っています。人間も動物ですから、秋から冬にかけて体重が増えやすいリズムになっているのです。昔は寒さから身体を守るためにも、冬に脂肪を蓄えることが必要でした。しかし、暖房が完備され、防寒服も発達している現代においては、逆に気をつけないと体重は増えていく一方となってしまいます。

行事が多い年末年始にご用心

特に、12〜1月にかけては、職場では忘年会・新年会と行事がつづき、どうしてもカロリー摂取が多くなりがちです。そして、お正月休みは、家に居て寝転がってテレビ三昧という人は特に注意が必要でしょう。ある実験では、「1日2時間以上テレビを見る習慣がある人は、肥満リスクが23%も高くなる」そうですから、十分気をつけましょう。

   

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