医療機関の電子化は進む? |
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6〜7割普及のはずが、現状1〜2割 厚生労働省は2001年、カルテや診療報酬明細書(レセプト)などの医療情報をIT化する計画をまとめ、電子カルテや医療機関から支払基金への電子レセプトに関して、2006年度までに6〜7割の普及を目指しました。ところが現状、1〜2割の普及率にとどまっています。 |
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電子カルテに診療報酬を適用 来年4月の医療制度改革に向け、電子カルテ普及促進策として、診療報酬の上乗せなどが検討されています。電子カルテは紙のカルテに比べ、患者にとって読みやすく、医療機関が治療実績や副作用の情報を共有しやすいというメリットがありますが、普及率が低ければそうしたメリットは大きくなりません。 |
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レセプトについては? レセプトに関しても電子化の促進を図ろうとしています。レセプトは、「医療機関→支払基金(レセプトの審査)→健康保険組合」と渡ります。政府は、元々「医療機関→支払基金」レセプトの普及率で7割を目指していたのですが、「支払基金→健康保険組合」レセプトの電子データは認められず、紙データが義務づけられていました。来年4月からは、この「支払基金→健康保険組合」のレセプトも電子データにすることが認められることになりました。 |
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患者への支払明細に診療報酬
来年度の診療報酬改定で、患者に窓口で支払明細を渡す医療機関には報酬を加算することが検討されています。これにより患者側が自身の受けた診療内容と費用を通院時に、その場で確認できる環境を整え、請求ミスや水増し請求などを防止する効果が期待されています。ただ、通常の会社であれば請求書などには明細がついていますから、本来は診療報酬の加算などつかなくても病院側がつけるべきものではないかと思いますが。 |
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