マーガリンで心疾患が増える


トランス脂肪に注意

日本でも朝食にパン食が増えてきています。「バターよりも脂肪が少なそう」という理由で、毎朝パンにマーガリンを塗って食べている人も多いのではないでしょうか。ところが、このマーガリンに含まれる「トランス脂肪」が、心疾患に結びつく可能性があるのです。

スナック菓子にも含まれる

欧米の数々の研究では、マーガリンに含まれる「トランス脂肪」がいわゆる悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを増加させ、心臓病を誘発する恐れがあると警告しています。植物油に含まれるリノール酸がマーガリンの製造過程で変化して、そのおよそ10%がトランス型脂肪酸に変わってしまうのです。

米国では表示義務があるほど

実は「トランス脂肪」は、液体状の油を固めて加工しやすくしたり、匂いを消すために使われるので、ポテトチップなどのスナック菓子の多くにも含まれています。そのため、米国では、生もの以外のすべての食品に「トランス脂肪」の含有量を明記するように義務づけられているほどです。

それでも・・・必ず朝食は摂ろう

では「朝食を摂らない方が身体に良い」と思ってしまうのは早計な話。実は、「朝食を抜くと心疾患に直結する可能性がある」という研究結果が出ています。朝食を2週間抜いた人と毎日朝食を摂った人を比べた場合、朝食を抜いた人の方が、心疾患の主要なリスク要因であるLDL(いわゆる悪玉)コレステロール値が高くなったという結果が出ています。

   

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