胸部レントゲン検査は危険がいっぱい?


世界的には有効性は否定されている

胸部レントゲン検査は、健康診断や人間ドックで必須項目となっていますが、実はその有効性は世界的には否定されています。そのため、現在では、肺ガン発見のための胸部レントゲン検査を検診として行なうことを中止した国が多いのです。胸部レントゲン検査では、直径が1cm以上の大きな肺ガンでなければ見つけられないと言われています。

元々は肺結核を調べるためのもの

実は、胸部レントゲン検査は、もともと肺結核の有無を調べるために導入されたもので、確かに肺結核の発見には有効です。そのため、以前から日本では全国的に胸部レントゲン検査が行なわれてきました。ただ、肺結核の患者が少なくなった現在では、「肺ガンのための検査というのは後付けの理由」と指摘する専門家もいるのです。

間接撮影法は、よりガンが発見しにくい

レントゲン撮影には、1人に1枚のフィルムを使う「直接撮影法」と1本のロールで数十人分の写真を撮る「間接撮影法」があります。集団検診などでは、大人数を短時間に効率よく処理でき、フィルム代も安く済む「間接撮影法」が使われている割合は高くなります。「間接撮影法」は、「直接撮影法」に比べ画質が劣るので、ガン発見は更に難しいことになります。

間接撮影法は、被爆量も多い

ガンが発見しにくい上に、「間接撮影法」には更に問題があります。それは被爆量が多いこと。「間接撮影法」はフィルムが小さいにも関わらず、「直接撮影法」の10倍も被爆量が多いのです。ガン発症の少なくとも3%は検診被爆によるものだという報告もされていますので、こうした点も「間接撮影法」の大きな欠点と言えるでしょう。

 


マガジン表紙へ