痛み防止に…意識して体を動かす・鍛える

ロコモに注意

暑すぎる時期には外で体を動かす機会が減るので、自宅で身体を動かすことが大切です。特に高齢者は気をつける必要があります。身体を動かす機会が減ると「ロコモ」になる危険が高くなるのです。ロコモとはロコモティブシンドロームの略で、別名を運動器症候群と言います。

年を取ると…

運動器とは人が自分の意思で動かすことが出来る組織で、身体を支える骨・関節・脊椎・靭帯・手足を動かす脊髄・末梢神経・筋肉・腱などを指します。ロコモティブシンドローム(略してロコモ)は、これら運動器の障害によって起こる疾患です。その大きな原因の1つが加齢による運動器機能不全なのです。運動器の障害によって、体を支えたり、四肢を動かしたりすることが困難になり、四肢の運動機能低下バランス機能の低下、歩行障害などが出現し、要介護や寝たきりになるリスクが高くなるのです。

大殿筋(だいでんきん)を鍛える

脚の筋肉の中で大切な場所がお尻の筋肉である大臀筋です。大臀筋を鍛えるには、仰向けに寝た状態で片足を床につけ、もう片方はヒザを伸ばして真っすぐ斜めにあげましょう。そして、お尻を持ち上げて3秒キープ。これを3回くらい左右の足で行なうと良いトレーニングになります。さらにふだん外出時のちょっとした時、例えば、電車やバスの待ち時間、信号待ちの時などに「片足立ち」するのも効果的です。

内転筋(ないてんきん)を鍛える

ヒザの内側にある内転筋も大切な筋肉です。まっすぐ立って膝がしらのあたりに枕やクッションを挟んで3秒キープしましょう。そして、太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)もぜひ鍛えましょう。立った姿勢でゆっくりヒザの曲げ伸ばしをして、これを5回くらい繰り返しましょう。ただし、この運動はヒザの痛みが強い時には止めておきましょう。

    

マガジン表紙へ