月に1回は必ず行なおう・・・乳ガンの自己検診

11人に1人が罹患する

女性にとって一番受けて欲しいのが乳ガン検診です。乳ガンを患う人は年々増加し、今では11人に1人が生涯で乳ガンに罹るとされ、もちろん女性のガン罹患率1位となっています。しかも、30代後半から増え、40代前半から60代前半まで高い罹患率を示し、そうした年代での割合は他部位のガンに比べて何倍も多くなっています。

早期発見で、予後が良好

しかし、乳ガンの罹患率は高いですが、部位別ごとの死亡率では第5位となっており、比較的予後が良好なガンとなっています。つまり早期発見と早期治療が大切なガンであり、そのために定期的な検診が必要なのです。これを証明しているのが欧米での乳ガン死亡率です。日本で乳ガンによる死亡率が上昇する一方、患者数が多いと言われてきた欧米では減っているのです。

罹患率低下に検診は不可欠

その原因は乳ガンの検診率の違いではないかと推測されています。米国では増加する乳ガンに対して、ピンクリボンを象徴とした啓発運動を1980年代からすすめてきました。そうした取り組みの結果、現在の乳ガン検診の受診率はかなり高くなっています。一方、日本でも2000年代に入ってから、欧米を追随するように10月のピンクリボン月間などで啓発運動をしていますが、いまだに乳ガン検診の受診率は40%台にとどまっています。

一番大切な自己検診

乳がん検診としてよく行なわれるものが乳房専用のX線撮影であるマンモグラフィです。この検診を定期的に受けることも大切ですが、一番大切なのが自己検診です。乳房は他の内臓と比べて自分で検診できるという大きな特徴があります。乳がんの治療率が他の部位のがんと比べて高いのは自分でチェックし早期に発見した人が多いことも一因です。しかも早期に発見して適切な治療を行えば、良好な経過も期待できるのです。1か月に1度は日にちを決めて自分で乳房にしこりが無いか確認することを習慣にすると良いでしょう。

    

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