「もしかして気象病?」と不安になったら・・・


天気のことだから…とあきらめない!

気象病の予防や改善にとって一番大切なことは、「気象病は天候によってどうにもならないことだ」と諦めてしまわないことです。たしかに天候を変えることはできませんが、天候を予測して備えることは出来るはずです。気象病が起こりやすい人は、自分がどのような天候の時に、どんな症状が出やすいかをしっかりと把握して対策をたてることが何よりも大切です。

具体的に細かく記録する

気象病かどうか分からない人は、天候と症状の関係を日記につけてみましょう。どのような時に症状が起こるのかを漠然ととらえるだけでなく、気温や湿度、気圧がどのくらいになった時にどのような症状がおこるのか、具体的に細かく記して、自分の症状を出来るだけ正確に把握しましょう。

例えば、片頭痛の場合

例えば、片頭痛を抱えた人は気圧の変化で症状を悪化させることがあります。気圧の変化で交感神経が優位になって血管が収縮し、次にはその反動で血管が拡張して痛みの神経が刺激されるからです。こうした場合は首の後ろや眉の下のあたりを冷やすと痛みがおさまります。体のコリから来る頭痛は、マッサージや入浴などで体を温めると治りますが、気象変動による頭痛では体を温めると血管が拡張して痛みが増すという逆効果になるのです。

記録から関連性が分かれば…

自分の頭痛がどのような原因によって起きるのかを調べるためには頭痛日記をつけるのが効果的です。自分の症状が気象と関係あるのか、関係あるとしたらどのような気象変動と関係あるのか、天気の変化と自分の体調との関連性を考えましょう。一定期間つけることで、雨の日の前日には必ず痛み始めるなど具体的に分かってきます。すると、天気予報から気象病の発生を予想し、仕事や休日の予定を変更する、薬を飲むなど次善の策を講じることができます。

    

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