お風呂でしっかり洗おう 〜体のTゾーン〜


顔だけではなく、体にもある

皮脂が出やすい「顔のTゾーン」は、化粧をする女性にはよく知られた言葉でしょう。額と鼻筋の周辺のことを指し、皮脂腺が多くて化粧くずれが気になる場所として知られています。そのため、男性にとってはあまり関係ない言葉だったかもしれません。しかし実は、あまり知られていませんが、体にもTゾーンがあり、体臭などにも関わってくるものなのです。

皮脂や汗の分泌が多いところ

体の前側では、首・ワキ・胸・腹・下腹部で、背中側では、首・ワキ・背骨の周辺などをつないだ部分となります。この部分は体の中で皮脂や汗の分泌が多いので、毛穴などが詰まりやすくなるのです。これらの部分を汚れたままで放置しておくと細菌が繁殖し、いやな体臭の原因になってしまいます。

上に行くほど密度が高い

皮脂腺は頭など体の上部になるほど密度が高い傾向にあります。1平方センチメートルあたりの皮脂腺数は、かかとや手のひらがゼロなのに対して、背中は40か所程度、頬は60か所程度、頭にいたっては150〜200くらいにまで多くなります。そして、お風呂で体を洗う際に注意したい場所が背中です。自分で見えない場所である上に、あまり汚れがあると自覚していないからです。こすりすぎるのは良くありませんが、柔らかいスポンジやタオルなどで、きちんと洗うようにしましょう。

上から下へ洗うのがおススメ

人の角質層からはがれた角片が、アカやフケの汚れです。ですから、身体の上に行けば行くほど、皮脂腺が多くて汚れが多いということになります。そのためお風呂で洗う際には、「上から下」への順序で洗う方が、できるだけ汚れを残さずに効率的に洗えることになります。まずシャンプーで頭を洗い、それから石けんで、顔・首・胸・背中・腹・下腹部という順番で洗うのがおススメです。

    

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