「歩く=健康」の法則!
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実験で、健康な男性を20日間ベッドで寝たきりにさせたところ、腕の筋肉の太さは変わらなかったのですが、足の筋肉は10%も細くなっているという結果でした。この実験からも分かるとおり、運動不足で一番衰えていくのは足なのです。
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足の筋肉が弱くなると血液の循環が悪くなります。血行が悪くなれば、生命維持に必要な酸素や栄養を細胞に運びにくくなり、老廃物を運び去ることもできにくくなります。この様に足の筋肉は、足自体のためだけではなく、足から心臓に戻る血液の循環を助けるポンプのような役割をしているのです。これが「足は第二の心臓」と呼ばれるゆえんです。
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よく「ウォーキングなどの有酸素運動は20分しないと効果がない」と言われますが、これは脂肪の燃焼を目的とした場合です。身体の中に脂肪として蓄えられている脂肪を燃やすまでには大体15〜20分かかるのです。それ以外を目的とした場合は、短時間でも効果があります。例えば血圧低下のためには1週間に合計1時間歩けば効果があるので、1日10分程度歩けばよいのです。
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身の回りのことをするのが不自由な高齢者を対象にした調査で、1日100mだけでも歩く習慣がある高齢者と、ほとんど外出せずに歩いていない高齢者を比較しました。調査を始めてから1年後には、100mだけでも歩く習慣のある高齢者のグループの方が、動きが良く全体的に体力が優れており、健康状態に大きな差が出来ていたことが分かりました。少しでも歩くということはとても大事なことなのです。
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