耳そうじが原因になる「外耳炎」


放っておくと、大変なことに

細菌感染から外耳が炎症を起こすのが「外耳炎」です。軽い段階では、痛がゆい感じがある程度で、これだと外耳道の皮膚に細かな傷がある状態です。次の段階として、この傷に細菌などが感染して炎症が起こると、耳に痛みを感じるようになります。さらに、これを放っておくと、耳だれが出て湿り気が多い状態が続き、外耳道にカビが生えることもあります。

外耳炎の原因 耳そうじ

外耳炎の原因で最も多いのは、耳そうじなどで耳を強く引っかいたりして、外耳に傷をつけ、そこに細菌感染が起こることです。耳そうじなどによって、外耳に小さな傷が起こるのは珍しいことではありません。また、水泳などで耳に汚い水が入ったりすると、細菌感染が起こりやすくなります。

薄くて傷つけやすい 耳の皮膚

耳の皮膚は、とても薄いものです。それでも耳の穴の近くの皮膚は、0.5〜1mmほどの厚さがあります。しかし奥の方はかなり薄く、約0.2mmほどしかありません。耳をいじることは、外耳炎を起こしたり、それを悪化させる原因になります。外耳炎になりやすい人には、『耳をいじる→傷をつける→外耳炎になる→かゆくなる→耳をいじる』という悪循環の習慣がある人が多いのです。

適切な耳そうじのやり方

外耳炎にならないためには、耳そうじのやり方が大切です。
≪耳そうじのポイント≫
◇外耳道の入り口から1〜1.5cmの範囲までにする(奥まで突っ込みすぎない)
◇めん棒で強くこすらない
◇耳かきで引っ掻かない
◇浮いている耳かすだけを取るようにする

    

マガジン表紙へ