尿酸とは…“尿の酸”ではありません!
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尿酸は“尿”と“酸”と書くので、尿中の成分と思っている人もいますが、これは“尿の酸”という意味ではありません。尿酸というのは、物質名であり、体内でプリン体という物質が分解された時にできます。新陳代謝によって生じる老廃物で、エネルギーの燃えカスみたいなものです。
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尿酸は、プリン体が分解される時に出来る物質なので、プリン体の過剰摂取は、尿酸値を上げる一因になります。しかし、プリン体は食物から取り入れるだけでなく、体内でも産生されています。また、食品から直接プリン体をとらなくても、食事の量が多いと、体内でつくられるプリン体が多くなり、尿酸も増えるのです。
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尿酸値は、男女とも7.0mg/dlを超えると「高尿酸血症」と診断されます。この濃度を超えると、尿酸が結晶化し始めるからです。血液に溶けきれない尿酸の結晶が、関節液の中に放出され、強い炎症を起こすと、「痛風発作(痛風関節炎)」が起こります。痛風発作の痛みは、1週間もすれば治まりますが、尿酸値が高いまま放置すると、発作を繰り返したり、尿路結石や腎障害などを起こす危険があります。
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尿酸値は、単に痛風の危険性を知るためだけのものではありません。最近では、尿酸値が高いということは、動脈硬化が進みやすい状態を示す指標と考えられています。本当に怖いのは、痛風発作そのものより、動脈硬化による合併症につながっていくことなのです。尿酸値が高いと分かったら、生活習慣の見直しが必要でしょう。
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