胃の病気の主原因はピロリ菌!
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最近ピロリ菌という言葉を耳にすることが多くなっています。それもそのはず、ピロリ菌は、私たち日本人の半数近くが体内に持っている菌なのです。ピロリ菌の発見以来、胃の病気にかかる人の多くがピロリ菌に感染していることが明らかになり、ピロリ菌が胃の病気の主原因と考えられるようになりました。
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ピロリ菌の感染率は、先進国では低く途上国では高いと言われています。ピロリ菌は、免疫力の弱い5歳以下の乳幼児期に口から感染します。そして胃の粘膜がはがれると、一部のピロリ菌は便と一緒に排泄されるのです。ですから、上下水道が整備されていない所では感染しやすいのです。日本は上下水道の整備が遅れたため、日本人全体のピロリ菌感染者数は約6000万人と推計され、先進国では飛びぬけて感染率が高くなっています。
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ピロリ菌に感染すると、長い年月をかけて徐々に胃にダメージが与えられます。
@ピロリ菌が胃粘膜の細胞に毒素を注入して細胞からアミノ酸を吸収する。
A毒素を注入された細胞に炎症が起こる
B炎症が続いて慢性胃炎になる
C胃粘膜が萎縮して、萎縮性胃炎が起こる
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【胃かいよう・十二指腸かいよう】
薄くなった粘膜は刺激を受けやすく、徐々に粘膜がえぐられ、胃や十二指腸に潰瘍が発症しやすくなります。潰瘍は治療しても再発しやすい病気ですが、ピロリ菌を除菌することで再発率が抑えられることが分っています。
【胃がん】
ピロリ菌感染によって萎縮性胃炎が起こると、がんが発生しやすくなります。胃がん患者の約90%は、ピロリ菌に感染しているといわれます。
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