肝臓は定期検査が、とても大切
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“生体の化学工場”といわれるほど、肝臓の働きは多岐にわたっています。しかし、“沈黙の臓器”と呼ばれる通り、障害がかなり進まないと症状が現れないため、病気の発見が遅れやすいので、定期的な健康診断がとても大切な臓器です。
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定期健康診断では、まず血液検査が基本になります。肝臓内で作られる酵素や血中のたんぱく値などを測定することにより、間接的に肝臓の状態を調べます。肝臓の働きは多岐にわたるため、血液検査だけで病気が分かるわけではないので、血液検査で異常値が出た場合、原因を探る検査が必要になります。
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血液検査で肝臓の異常が疑われた場合、まず確認しておかなければいけないのが、ウイルス性肝炎の可能性です。そのためにはウイルスマーカー検査を行なわれます。ウイルスマーカー検査は、現在だけでなく過去の肝炎ウイルスの感染状況も知ることもできます。
最近C型肝炎がニュースで取り上げられていますが、1992年以前に輸血を受けたり手術を受けたりした方は、健康診断で異常が疑われていなくても、念のため一度ウイルスマーカー検査を受けたほうが良いでしょう。
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肝臓の病気を見つけるために、腹部超音波検査(腹部エコー)が行なわれています。この検査では,肝臓に脂肪がどの位ついているか、繊維が出来ているか、腫瘍の有無、胆石や腹水の有無など様々なことが分かり、肝ガンの早期発見には欠かせません。また、CT検査やMRI検査が行なわれることもあり、さらに確定診断のために、肝臓組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる「肝生検」が必要になることもあります。
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