ストレスの影響は全身に及ぶ・・・


健康を保つ〜身体の3つの系

ストレスによる影響は、身体のある1箇所に不調がでるだけでなく、全身に及ぶ場合も多くなります。それはストレスが、全身に及ぶ神経系・内分泌(ホルモン)系・免疫系に影響を及ぼすから。神経系・ホルモン系・免疫系という3つのシステムは、互いに連携を取り合うことによって全身を健康に保っているのです。

≪自律神経失調症≫

自律神経は、呼吸・消化・血流など生きていくために欠かせない機能をコントロールするための神経です。その働きは精密でデリケートなので、ストレスの影響ですぐに乱れてうまく働かなくなってしまい、頭痛・めまい・胃の不快感・倦怠感などの不定愁訴があらわれます。

≪若年性更年期障害≫

更年期障害は、本来は閉経によりホルモンを出す機能が低下して、女性ホルモンのバランスが崩れることによって、不定愁訴が現れるものです。しかし最近では、30代から同じ症状がでる女性が増えてきていて、これを若年性更年期障害と呼んでいます。その大きな原因はストレスと日常生活の乱れ。ストレスを軽くすることが症状改善に大切なのです。

≪慢性疲労症候群≫

ストレスにより免疫機能に影響がでると起こりやすいのが、慢性疲労症候群。原因不明の慢性的疲労が6ヶ月以上続き、頭痛やノド痛などの身体の不調の原因も分からないといった症状です。現在の患者数は1000人中2〜3人と多くありませんが、その予備軍は就労人口の10%程度いるのではないかと言われています。

※不定愁訴
頭が重い・イライラする・疲労感が取れない・よく眠れない等、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査しても原因となる病気が見つからない状態

    

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