多い不眠〜5人に1人が悩み


不眠は莫大な経済損失!

不眠に悩む人が増えていて、5人に1人は睡眠トラブルを抱えていると言われています。企業に勤める20〜50代のアンケートでは、男性35%女性42%が「睡眠に問題あり」とされました。不眠で生じている日本の経済損失は約3兆5千億円に上ると試算されています。

増える睡眠の病気

睡眠に関する病気は約80種類と言われており、その中でも最近特に問題になっているのが次のコラムで詳しく取り上げた「睡眠時無呼吸症候群」です。それ以外に最近増えている病気が「むずむず脚症候群」。夕方から夜にかけて、特に布団に入って眠りかけた時に、脚がむずむずかゆくなってきます。睡眠中に無意識に脚を動かすことで、熟睡できずに夜中に目が覚めてしまい、その後むずむず感のために眠れなくなってしまうのです。

夜になると脚がむずむずする人は?

皮膚の乾燥などで皮膚の表面に起こるかゆみとは違い、「むずむず脚症候群」では、むずむずする感じが脚の内部に起こる感じがします。運動に関する情報を伝達するドーパミンに関連する神経の機能低下や鉄欠乏性貧血が関係しているといわれています。カフェイン、ニコチン、アルコールなどによって症状が起こりやすくなりますので、夕方以降にこうしたものを含む食品や嗜好品を慎むことが予防法の1つとなります。

知っていますか?「ナルコレプシー」

「睡眠時無呼吸症候群」でも昼間の眠気がでますが、それ以上に強烈な形ででてしまうのが「ナルコレプシー」。大切な商談中や車の運転中に急に居眠りしてしまうなど、日常生活や社会生活に大きな支障を来たすほどなのです。罹る率は1000人に1人と少ないため、この病気を知らない人が多く、ナルコレプシーの人が職場や学校などで怠惰だと決め付けられることも多く、周りの理解が大切な病気なのです。

   

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