ナンバ歩き:実践編


後ろ向きで自然にナンバ

前号でナンバ歩行の基本をお話しました(参照:楽23号「知っていますか?ナンバ歩行」)が、最初はなかなかその歩き方が出来ない人もいるかもしれません。そうした場合、まず5〜6歩でよいので、後ろ向きに歩いてみましょう。自然に、右手と右足、左手と左足を揃って出すことができます。

首にタオルを巻いて両端を握って歩く練習

その後ろ向きの感覚を思い出し、前に向かって歩いてみましょう。10〜15分程度練習して感覚が分かったら、次は首にタオルやマフラーを巻いて両端を握りながら歩いてみましょう。両手が固定されているため、必然的に右手右足、左手左足の揃ったナンバ姿勢で、足と腰が一体化して動くように意識して歩くことができます。

日常生活でナンバ歩きを練習しよう

ここまで出来たら、あとは普段歩くときに自然にナンバ歩きが出来るよう、普段の生活の中でナンバ歩行を取り入れましょう。今まで練習してきたことに加えて気を配りたい点は2つ。1つは、出来るだけ足を上げず、着物を着た女性のように、すり足で歩くようにすること。もう1つは上半身をひねらず腰を押し出すイメージを持って歩くこと。以上のことに気をつけて普段からナンバ歩きを練習してみましょう。

ナンバ歩きは脳にイイ!

人間の左脳は右半身、右脳は左半身を司っています。ですから脳梗塞などでどちらかの脳にダメージを受けると、その反対側の手足が麻痺してしまいます。ということは、右なら右、左なら左のどちらかの手足を一緒に出すことは、脳にとってとてもシンプルでスムーズな動きと言えます。ナンバの動きが脳を活性化し、ボケ予防や老化予防に役立つことも分かってきています。

  


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