ベッド多すぎ、入院長すぎ・・・


日本はベッド数が過多

下の表からも分かるとおり、他国と比べて日本はベッド数が多すぎ、入院日数が長すぎ、その結果の必然からか、ベッド数あたりの医療従事者の数は少なくなっています。よく看護師不足なども言われますが、これもベッド数が多すぎることが一因といえます。

他国との比較表


人口千人当り
ベッド数
平均入院日数 ベッド100台当り
医師数
ベッド100台当り
看護職員数
日本 13 32 13 44
ドイツ 9 12 38 100
イギリス 4 10 41 120
アメリカ 4 8 72 221


供給過多が是正されない

通常の産業であれば、供給過剰になって儲けが出ないような状況になれば、過剰な設備は減らされ需要と供給はバランスが取れていくものなのですが・・・医療の世界では診療報酬という価格が決まっているため、需要供給バランスという調整機能が効きにくいといえます。

平均入院日数が最少の県が、一番の長寿県

「入院日数が必ずしも健康につながっていない」ということは、日本のある現象からもいえます。一番の長寿県である長野県は、平均入院日数27日間と、全国で一番短いのです。こうしたことから、都道府県自体で、過剰な数のベッドがある地域のベッド数を減らし、その分不足している小児科や産科用などのベッドの新設などが出来るようにすることが検討されています。