酸化食品が脳をむしばむ


心と食生活は、大きな関係がある

食生活について中学生を対象に調査したところ、「特に食生活の悪い」子供は「毎日なにかしら腹がたっている」という場合が多いことが分かりました。極端な例では、菓子パンとコーラ、カップラーメンなどが主食で、そうした食生活をしている子供の中には、学校で問題行動を起こす一方、頭痛や吐き気を訴えるケースもありました。スナック菓子や清涼飲料水などは栄養のバランスに欠け、ビタミンやミネラルは微量で、身体にも脳にも良くないのです。

脳にとって、さらに怖い食品

脳にとって、さらに怖い食品と言えば、フライドチキンやフライドポテト、インスタントラーメン、てんぷら、肉の脂などの、高カロリーで油の入っているもの。これらは典型的な酸化食品で、過酸化脂質が多く含まれているのです。

酸化食品は、ボケや認知症(痴呆)の一因にも

こうした酸化食品は、子供だけでなく大人にも怖い食品です。脳の血管壁にはリノール酸があり、酸化食品により酸化反応を起こし、壁が侵食されてしまいます。すると、脳の血管壁が弱くなり、脳細胞への酸素や栄養の補給力が低下します。こうして、酸化が著しく進むと、ボケや認知症を引き起こす原因になってしまうのです。

酸化を防ぐ、還元食とは

酸化を防ぐには、還元食品を摂ることが大切になります。(還元とは「酸化物から酸素を取り除く働き」をいいます。)還元食品は、緑黄色野菜、豆や玄米などの穀類などが代表的食材です。こうした食品には、力ロチンやSOD酵素と呼ばれる還元酵素が多く含まれ、体内や脳の酸化を還元してくれます。還元食をたくさん食べると、酸化反応が起こりにくく、脳内の血管も十分に活動できるようになるのです。