暗算しよう〜ゲームは脳を使わない!


ゲームよりも足し算の方が脳を使う

ある研究で、コンピュータゲームをしている時の脳と、単純な足し算をしている時の脳を調べました。すると、単純でつまらない足し算をしている時の方が、楽しいはずのコンピュータゲームをしている時より、脳が活発に活動している事が分かりました。

ゲームは目だけ、足し算は脳全体

実験で使用したゲームは身体を使うストリート・ファイター系だったため、実験前は「ゲームで視覚・聴覚・運動などを司(つかさど)る脳の様々な部分を駆使するはず」と予想されたのですが、実際使われたのは、ほぼ視覚だけという結果になりました。一方、足し算をした時には、計算をつかさどる左頭頂葉はもちろん、前頭葉、頭頂葉、後頭葉なども活発に働いていた、つまり脳全体を使っていることが分かったのです。

電卓が脳を劣化させる

最近では、携帯などにも電卓機能がついており、ちょっとした計算をする際にも電卓を使ってしまう人も多く、暗算をする機会はほとんどなくなっています。しかし、この"暗算をしない"ということが、かなり脳の能力を衰えさせ、脳をサビさせる大きな原因になっているのです。

ちょっと暗算してみよう

最近では脳トレーニングの商品が流行っているようですが、それを使わなくても十分に暗算をする機会はあるはずです。お店で2〜3品の買い物をしたときに暗算で合計金額を出してみるとか、グループで食事をして割り勘する時に暗算するなど、暗算する機会がないかを気にとめていると機会は結構あるものです。たまには暗算してみましょう。