今年の夏は「プール熱」に要注意


今年は大流行の可能性も

乳幼児を中心に感染する「プール熱(咽頭結膜熱)」が、今年は過去10年で最多のペースで発生しており、夏にかけて大流行する恐れがある、と国立感染症研究所が発表しています。既に、全都道府県で発生しており、保育園や幼稚園でさらに広がることが心配されています。

プール熱とは?

夏にプールを通して子供たちの中で流行することが多いので「プール熱」と呼ばれますが、実際にはプールに入らなくてもアデノウイルスに感染するとうつります。「プール熱」にかかると、39〜40度の高熱が4〜5日続き、ノドの痛みが強く、目が赤くなり目やにが出てきます。さらに、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。

予防はどうしたらいい?

なんといってもプールでの感染が一番多いので、プールに入る際に注意が必要です。プールに入る前と出た後に、手洗い、うがい、シャワーの使用、洗眼などをきちんと行ないましょう。また、目やにが出ていたり、風邪気味の時はプールに入いるのはやめましょう。その他、家で、タオル、洗面器、食器などを家族と共有しないことも大切ですが、一番大切なことは身体の免疫力を上げること。免疫力があれば、身体の中にウイルスが入り込んだとしても、身体自身がそうした異物を排除してくれるのです。

なってしまったら・・・

特効薬はありませんので、症状を抑える薬を飲みます。熱やのどの痛みに対しては解熱鎮痛剤を飲み、目やにがひどいときは目薬を使いましょう。そして、気をつけたいのが、熱が下がりノドの痛みがとれたあと。他の人に感染させる可能性があります。「プール熱」は学校伝染病に指定されており、主な症状がなくなってから2日間すぎたら、出席できることになっています。