牛乳だけでは、子供の骨は守れない!


カルシウムを摂るには、牛乳が一番手軽で便利だ、と思っている人は多いのではないでしょうか?身長を伸ばすために、と毎日牛乳を沢山飲んでいる子供も多いと思います。

牛乳を飲んでいる西洋人は骨折しやすい?

実は、日本人よりもたくさん牛乳を摂っている西洋人は、日本人より骨折が多いというデータがあるのです。牛乳をたくさん飲んでたくさんカルシウムを摂っているつもりでも、排泄される量のほうが多くなり、体内のカルシウム量は牛乳を飲む前より少なくなるというデータが出ています。

日本人は、牛乳を消化しにくい

牛乳などの乳製品を消化吸収するためには、ラクターゼと言う酵素が必要ですが、ほとんどの日本人は離乳後、消化酵素ラクターゼの活性が低下するという体質があるので、日本人は、牛乳を消化吸収しにくいのです。また、牛乳にはリンがたくさん含まれていて、このリンが増えると骨のカルシウムは溶けだし、骨はスカスカになっていってしまうことになります。

カルシウムの豊富な食品

カルシウムは、実は、牛乳よりも、野菜や海草に多いのです。牛乳と同じ量を摂ったとすると、次に挙げる食品では、次の通り、何倍ものカルシウムを摂取できます。

ヒジキ

14倍

わかめ

7倍

海藻

10倍

ゴマ

10倍

切り干し大根

5倍

大根の葉

25倍

小魚・煮干

22倍


より吸収を助けるミネラルは?

ただ、カルシウムだけを摂ればよい、というものではありません。カルシウムの吸収を助けるビタミンD、ビタミンKも摂取する必要があります。魚には多くのビタミンDが含まれていますので、小魚を中心に食べるようにして下さい。ビタミンKを多く摂るには「納豆」が最高です。大豆が発酵食品の納豆になると、ビタミンKも飛躍的に増加し、大豆の50倍も含まれるようになります。

カルシウムと、対となって働くミネラル

カルシウムが、とても大事なミネラルだとは言っても、カルシウムだけを摂っていれば良い、というものではありません。カルシウムを車の部品で例えれば、ちょうどアクセルにあたります。いつでも、アクセルを踏んでいれば、車もおかしくなるように、人だってそうそうアクセルを踏み続けるわけにも行きません。必要なブレーキの役目を果たすのは、マグネシウムです。カルシウムとマグネシウムは、カルシウム:マグネシウムを、2:1の割合で摂ると、身体にとってちょうど良い具合だと言われています。