増える子供の生活習慣病


子供も運動不足で肥満ぎみ

ひと昔前までは、子供といえば外で暗くなるまで遊んでいたもの。でも、今は子供の遊びといえば、テレビゲームなどが主流。運動不足となり、肥満に悩む子供の数が増えています。文部科学省の発表によると、小中学生の肥満児はこの30年で約3倍。小学生で高コレステロールの子供が、約11%という報告もされています。

子供でもなる生活習慣病

肥満傾向にある子供は、大人とおなじように、血圧が高くなったり、コレステロールが高くなるなど、いわゆる生活習慣病の症状が出やすくなります。「生活習慣病って大人だけじゃない?」なんて思っていると、大マチガイ。子供でも、肝臓に障害が出たり、動脈硬化が進行したりするのです。

子供の肥満が大人より問題な訳は?

子供のころの肥満を放っておくと、約60〜80%は、大人になっても肥満のままだと言われています。「うちの子、ちょっと太りすぎかな?」と思ったら、毎月1回身長と体重を計り、半年ぐらい様子を見て、体重が身長の伸びより急激に増えているようなら、肥満の可能性が大。具体的な対処法を考えたほうがいいでしょう。

生活改善が大切

肥満に結びつくような生活は、早急に改善が必要。例えば、お菓子を袋ごと与えたり(スナック菓子の脂肪分、塩分は摂りすぎると危険。でも、子供自身での量の調節は難しいこと)、子どもの要求に負けて、ジュースなどを与えているようなら(ジュース2杯ぐらいで、1日に必要な砂糖の量を軽く超えてしまうこともあります)、そうした事はすぐやめなければなりません。