「適応障害」に要注意


「適応障害」とは?

適応障害とは、健康な人なら適応できる環境や状況の変化についていけず、それが不安や緊張の原因となり、情緒面や行動面に強い症状が出ることをいいます。適応障害を起こす原因は、卒業、就職、転職、引越、家族の病気など様々です。しかも昇進や結婚といった良い変化でも起こると言われています。

早めの対策が大切

症状としては、うつ状態、絶望感、不安、恐怖などで、動悸、呼吸困難といった身体症状にでることもあります。几帳面で真面目な人がなりやすいと言われていますが、心の状態が良くなければ誰でもなる可能性があるものです。状況が改善されるか、本人が新たな適応水準に達したときに症状は消失するものですが、そのためにも早めに専門医に相談することが大切です。

環境が変わってから3ヶ月が危ない

原因となる環境におかれてから3ヶ月以内に症状が現れやすいと言われていますから、配置換えしたばかりの社員の「心の健康(メンタルヘルス)」には、企業は通常以上の配慮をする必要があります。ところが、メンタルヘルスに問題を抱えた社員が増えたと考えている企業が75%以上なのに対し、その対策を実施していない企業が半数もあることが、東京都の調査で分かりました。

周りが気づいてあげよう

下記のような症状がウツ状態のサインですので、企業の体制としてメンタルヘルスができていなくても、同僚のウツには周りの人が気づいてあげるようにしましょう。
@遅刻・早退・欠勤が増える A急にずぼらになったように見える
B朝方や休み明けに体調が悪そう C好きなことにも興味を示さない
D口数が少なくなる Eだるさを訴える F食欲がない