早めに気づこう「心の病」

心の病は誰にでも有り得ること

心の病はひどくなると長期的に休業をとらなくてはいけないほど大変なことになります。大事なことは、ちょっとした心の病は誰でもあり得ることと思い、その時点で治療を開始すること。これは本人の自覚だけではなく、周りの人たちがその様に理解することも大切なこと。心の病で通院している人や休暇を取る人を特別視しないような職場環境も大切なことでしょう。

うつ病は軽症のうちに

心の病と聞いてまず思い浮かべる病気は「うつ病」。このうつ病、重症になってしまうと治すのに数年の月日を要し、最悪の場合は自殺の危険を伴います。大切なのは軽症のうちに気がつくこと。ただ、うつ病は、初期の段階では心よりも身体の方に「ちょっとおかしいな」という状態が続きます。

初期は、長引く風邪と思いがち

身体がだるい、食欲がない、眠れないなどの症状が代表的なものですが、その他にも、頭痛、微熱、胃のむかつき、下痢、便秘など風邪の症状と間違いやすいようなものです。少し無理をすれば会社で仕事が出来ますので、ほとんどの人はそのまま日常を過ごしてしまいます。

まずは心療内科へ

また、この時期に普通の内科の診療を受けても、「異常なし」とされ、風邪や身体の疲れで済まされてしまうこともあるでしょう。うつ病以外にも心の病はあります。「自分が心の病であるはずがない」と思い込まないで、具合が悪い理由が分からない、病院に行っても症状が治らない人は、一度心療内科等の診断を受けてみましょう。