「上がり性」って・・・病気?


上がり性?・・・実は「社会不安障害」かも

人前で話すときにドキドキしたり、初対面の人と話すときに緊張したりすることは、誰にでもあることといえます。しかし、それがつらくて会社を欠勤してしまうなど、日常生活に支障がある場合は「社会不安障害」と呼ばれる精神疾患の一種と言えます。

患者数は300万人にのぼる可能性

「社会不安障害」の潜在的患者数は300万人と推計されていますが、実際に診察を受ける人は、その20分の1にも満たない数です。病気の認知度が低いために、周囲の人はただの内気な性格と勘違いしたり、会社を欠勤するのを無気力と決めつけたりしやすいのです。無理強いや無理解は症状の悪化を招きますので、周囲の人たちの理解が必要です。

身体に不調があらわれる

「社会不安障害」では、人前で話す時に「気分が悪化する」「大量の汗をかく」「頭痛がする」「目まいがする」「手足が震える」などの症状がでます。思春期の発症が多いのですが、30代まで外交的だった人が極度の緊張がきっかけで発症するといった事例もあります。ただ、最近では患者の6割に有効な治療薬などもあり、「社会不安障害」と分かって治療すればきちんと治すことができるものなのです。

「社会不安障害」自己チェック

次の4つ全てに当てはまるならば、一度は診療を受けたほうがよいでしょう。
@人前で話をする、食事をする、字を書くなどする時に、他人から注目されていると思うと、怖くなったり、戸惑ったりする。
A自分でも怖がりすぎていると思う
Bその状況をわざわざ避けたり、じっと我慢しなければならないほど怖い
Cその恐怖によって、仕事や社会生活が妨げられたり、苦痛を感じたりする

  


マガジン表紙へ