こんなに違うの?!初診料


初診料は病院ごとに違う

どこの病院にかかっても初診料などの基本料は、国に決められていて一緒だと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実はかなり違います。これは、紹介状をもたない初診患者には、病院が独自に上乗せ出来る料金があるからです。

なんと8千円以上の差

この初診料の「上乗せ分」の料金は、正式には「特定療養費」といい、1996年の健康保険法改正で導入されました。ベッド数が200以上の大病院が徴収できます。この料金格差は年々開く傾向にあり、無料という施設がある一方で、04年の最高額は5250円、05年には最高額は8400円になっています。

大病院から患者を分散させたい

現在では、設備の充実面などからくる安心感からか、軽い病気でも最初から大病院に行く人も多く、患者が大病院に集まりやすくなっており、大病院が混む傾向にあります。この「初診料の上乗せ料金」設定には、大病院に紹介状無しで訪れる患者の自己負担を実質的に増やすことで、初診の患者になるべく診療所を利用してもらいたいという、厚生労働省の意向が反映されています。

今年4月にはさらなる変更が

ただし、現在では「上乗せ分」以外の初診料は、ベッド数20以上の病院が2550円、診療所が2740円となっており、大病院の方が安くなってしまっており、上乗せ分を乗せなければ大病院の方が安くなるケースもあります。こうしたことを見直すため今年4月の大幅診療報酬改定において、この初診料についても改定が図られることになっています。

 


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