肥満予防のためのウォーキング



ウォーキングは様々な効用がありますが、まずは肥満予防のためのウォーキング方法を紹介しましょう。肥満を予防するために大切なことは身体の中に蓄積されている余分な脂肪だけを減らすこと。そのためには脂肪が効率よく燃焼することが必要です。

最低15分は歩く

運動を始めると、身体は、まず筋肉に蓄えられているグリコーゲン(脂肪の元)と肝臓でつくられたブトウ糖を使います。それを使い切ってはじめて脂肪細胞の中に蓄えられた脂肪を使うのです。筋肉や肝臓に蓄えられている脂肪を使い切り、脂肪分解酵素が働き始めるまでには15〜20分かかります。ですから、ウォーキングで脂肪を燃やしたいときには、少なくとも15分以上は歩く必要があるのです。

遅筋(ちきん)を働かせる

筋肉には2種類あり、ひとつは瞬発力にすぐれた速筋(そっきん)線維、もうひとつは脂肪の貯蔵量の多い遅筋線維。肥満予防には、脂肪燃焼に優れている遅筋を活発に働かせる必要があります。遅筋を活発にするには呼吸がポイント。遅筋は酸素を充分に利用して脂肪を燃焼させます。呼吸が苦しくなっては酸素を充分に使えていませんので、息苦しさを感じない程度に呼吸を保って、ウォーキングを続けることが重要になります。

週に3〜5日行う

ウォーキングを週に3日以上すると脂肪燃焼の効果が高まることが分かっています。それ以下だと効果はほとんどありません。ただし、「じゃあ、多ければ多いほど良いのか!毎日やろう!」と毎日ウォーキングすることはお薦めできません。関節痛や筋肉疲労を起こす可能性が高くなります。理想は週5日。最初は週3日から始め、徐々に週5日に慣らしていくといった方法が良いでしょう。

  


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